用語集 | 京都編(4巻後半~5巻)

 

 

祇園(ぎおん)

 

京都市東山区にある、京都の代表的な繁華街及び歓楽街。

 

京都(きょうと)

 

地名。

 

 

舞妓(まいこ)

 

芸妓になるまえの未成年(15~20)の少女のことを指す

 

芸妓(げいこ)

 

舞いや唄、三味線などの歌舞音曲の芸でお客を楽しませ、宴席を盛り上げる、おもてなしのプロフェッショナル

 

婚外子(こんがいし)

 

制度的な結婚をしていない「未婚の母」から生まれた子どものこと

 

パトロン(ぱとろん)

 

後援者、支援者、賛助者、奨励者、または特権を持つ人や財政支援をする人をいう。現代でのパトロンは、必ずしも金銭援助に限るわけではなく、パトロンの人脈や影響力によって貢献するケースもある。

 

妾腹(しょうふく)

 

めかけの腹から生まれたこと。また、その子。めかけばら。

 

妾(めかけ)

 

婚姻した男性が、妻以外にも囲う女性のことで、経済的援助を伴う愛人を指す。

 

都をどり(みやこおどり、みやこをどり)

 

毎年4月1日 – 30日にかけて、京都の祇園甲部歌舞練場で開催される祇園甲部の舞踊公演。

 

お茶屋(おちゃや)

 

客が座敷を借りて酒食の遊びをするところ。

 

そこに芸妓、舞妓を呼んで、料理は仕出し屋から取り寄せる。

 

一見さんお断りの世界だが、知り合いの人に連れていってもらう分には問題ない。

 

宴は大体2時間ぐらいで料金は銀座の高級クラブとさほど変わらない。

 

 

本作では、

 

島耕作が京都に赴任している際の上司、蔵重が接待でお茶屋を使っていることから島耕作も案内してもらうことになった。

 

ニシンそば(にしんそば)

 

かけそばの上に身欠きニシンの甘露煮を載せたもの。種物そばの一種で、北海道や京都府の名物料理となっている。

 

 

本作では、

 

宇佐美欣三がガンで亡くなる直前に宇佐美欣三の婚外子に会いたいということで島耕作に依頼。

 

深夜病院を抜け出し、婚外子がアルバイトをしているうどん屋に一般客として現れ注文したのがニシンそば。

 

婚外子は物心つく前の記憶がよみがえり本人に「ずっと以前にどこかでお逢いしませんでしたか?」と宇佐美欣三に尋ねるが、知らないふりをしてその場を去った

 

通り抜けできまへん(とおりぬけできまへん)

 

先斗町と木屋町の間には細い路地が何本もあり通り抜けできる路地とできない路地があり、それを示すために「通り抜けできまへん」という看板を掲げている。

 

 

本作では、

 

かつ子はかつて芸妓をやっており、幾人もの男性と経験してきてのし上がってきた。

 

幾人もの男性が現れては消え、現れては消えとなったが、島耕作あなたは通り抜けできまへんでというのを看板を目の前にしてかつ子がつぶやいた。

 

島耕作がくぎを刺された格好となった。。

 

不俱戴天(ふぐたいてん)

 

この世に共存できない、どうしても許せないと思うほど深く恨むこと。

 

本作では、

 

離婚しかかってる島耕作の妻が付き合っているのが電報堂の奥本。

 

初芝電産で新しい製品を売り出すときのPRをする会社を決めるコンペで島耕作と仕事上の関わりができた。

 

外見、性格ともに嫌いなだけに奥本を不俱戴天の敵なんだとつぶやいた。

 

新人類(しんじんるい)

 

栗本慎一郎が作り出した言葉であり、1980年代に用いられた新語である。1979年頃からテレビやラジオ、大衆週刊誌などのマスメディアでも広く使われ、当時の若者を「従来とは異なった感性や価値観、行動規範を持っている」と規定し、否定的にも肯定的にも(要するに、都合良く)扱った。また、現在ではマーケティング上の世代区分の名称としても使用されている。

 

 

本作では、

 

島耕作の事業部に入ってきた新人池上徹を新人類と島耕作が称していた。

 

18年も年下なので世代間のギャップは否めない。

 

丁稚奉公(でっちぼうこう)

 

商店などに丁稚として奉公すること。転じて、年少のうちから下働きとして勤めはじめること。

 

 

本作では、

 

初芝電産の新入社員は1か月の新人研修ののちに3か月間は系列販売店で販売実習を学ぶことから丁稚奉公と表現している。

 

なお、販売実習のあとは生産工場で3か月間生産実習をする。

 

慇懃(いんぎん)

 

真心がこもっていて、礼儀正しいこと。また、そのさま。

 

 

本作では、

 

新入社員池上徹の礼儀正しいすがたを見たかつ子が「慇懃な方」と表現していた。

 

返盃(へんぱい)

 

さされた酒を飲み干して杯を相手に返すこと。

 

 

本作では、

 

島耕作のことが好きな鈴鴨万梨子。営業部の忘年会で島耕作にお酌をしたのちに、島耕作が「返盃」といって万梨子にお酒をついだ。

 

二次会を経て酔っぱらって寝てしまった万梨子を近くのビジネスホテルに連れていったところ、偶然にも万梨子の姉であるかつ子が市川 団志郎とホテルから出てくるところに遭遇。

 

気まずい空気が流れた。

 

身の証しをたてる(みのあかしをたてる)

 

(潔白であることの)証明をする。

 

 

本作では、

 

ホテルで偶然会った、パトロンである市川 団志郎を連れだった鈴鴨かつ子と酔っぱらって寝てしまった鈴鴨万梨子を運んでいた島耕作。

 

島耕作は万梨子とは何もなかったが、かつ子は市川 団志郎とことに及んでいた。

 

かつ子は島耕作に対して正直に「身の証をたてるような材料は何もおまへん」と答えた。

 

おことうさん(おことうさん)

 

お忙しゅうございますという意。お事多うさん。

 

舞妓達の大晦日の行事でお世話になったお茶屋のところに挨拶に回る。その際にお茶屋から福玉をもらって帰る。

 

 

本作では、

 

大晦日に島耕作がかつ子の家でまったり過ごしているときに外から「おことうさん、おことうさん」と聞こえてきた。

 

除夜の鐘(じょやのかね)

 

日本仏教にて年末年始に行われる年中行事の一つ。12月31日の除夜(大晦日の夜)の深夜0時を挟む時間帯に、寺院の梵鐘を撞(つ)くことである。除夜の鐘は多くの寺で108回撞かれる。108回という数の由来には諸説ある。

 

本作では、

 

人間が四苦八苦する。4 * 9 = 36と8 * 9 = 72これを足して108というところから来ていると解説している。

 

大晦日に島耕作がかつ子の家でまったり過ごしているときに外から除夜の鐘が聞こえてきた。

 

沈香もたかず屁もひらず(じんこうもたかずへもひらず)

 

よいこともしなければ悪いこともせず、またよい所もなければ悪い所もなく、平々凡々であることにいう。

 

 

本作では、

 

電熱器事業部の売り上げが伸びていることから蔵重が来年の4月から取締役から常務に昇格する。

 

ということを福田部長が苦々しく思い、蔵重のことを「沈香もたかず屁もひらず」と称していた。

 

好々爺(こうこうや)

 

気がいいお爺さん。理解があるお爺さん。

 

 

本作では、

 

電熱器事業部の売り上げが伸びていることから蔵重が来年の4月から取締役から常務に昇格する。

 

ということを福田部長が苦々しく思い、蔵重のことを「好々爺」と称していた。

 

あんじょう頼む(あんじょうたのむ)

 

「あんじょう」とは大阪弁で「ちゃんと」とか「ていねいに」とか「良い感じで」と言う意味。

 

「味良く」が語源と言われていて「味良く→味良う→あんじょう」と変化したらしい。「あんじょう頼む」だと「良い感じでお願いします」が直訳になる。

 

 

本作では、

 

系列販売会社の社長をお茶屋で接待することとなったが品がないため西紋のフクに迷惑かけるのではないかと心配した蔵重事業部長が島耕作に言ったセリフ「あんじょう頼む」

 

うっとこ

 

京都の方言。「うち(の)とこ」が訛ったもの。「私のところ」や「我が家」と言う意味合いで使われている

 

 

本作では、

 

野球拳を舞妓に強要する系列販売会社の社長に対して、西紋のフクが言ったセリフ「うっとこではそんなの出けしまへんのどす」

 

葬儀委員長(そうぎいいんちょう)

 

葬儀をサポートする葬儀委員をまとめる最高責任者。葬儀委員は、葬儀の受付や進行、会計、式場までの道案内などを行う。

 

近年の一般的な葬儀では進行を葬儀社のスタッフが担うため、葬儀委員や葬儀委員長を選出することはほとんどない。

 

しかし葬儀を町内会で執り行う場合や、社葬、団体葬、合同葬などでは、葬儀委員長を選出する必要がある。

 

 

本作では、

 

西紋のフクは身寄りがないため、蔵重が葬儀委員長をすると島耕作に伝えた。

 

が、蔵重の妻から反対を受けて祇園で何代も続いている履物屋「女紅屋」の主人が葬儀委員長を行うことになった。

 

世間体を気にした結果、親子2代でお世話になったフクの葬儀委員長を降りたことを後悔した蔵重は初芝電産を去ることとした。

 

ジプシー

 

一般にはヨーロッパ(欧州)で生活している移動型民族を指す民族名。転じて、様々な地域や団体を渡り歩く者を比喩する言葉ともなっている。

 

 

本作では、

 

大阪営業所にいる斉藤が全国に飛ばされているため自分のことを「ジプシーみてえ」と表現している。

 

白血病(はっけつびょう)

 

白血病は血液のがんです。血液細胞には赤血球、血小板、白血球がありますが、これらの血液細胞が骨髄でつくられる過程で、がんになります。

 

がん化した細胞(白血病細胞)は、骨髄内で増殖し、骨髄を占拠してしまいます。

 

そのため、正常な血液細胞が減少し、貧血、免疫系のはたらきの低下、出血傾向、脾臓(血液を貯蔵しておく臓器)の肥大などの症状があらわれます。

 

 

本作では、

 

島耕作が昔遊び相手だった高橋江里子が白血病にかかり余命1か月となった。

 

死ぬ前に島耕作に会いたいと夫(斉藤)に告げ、それを聞いた島耕作が江里子のいる病院に見舞いにいく。見舞いの1か月後に江里子は亡くなった。

 

 

前衛的(ぜんえいてき)

 

時代に先がけているさま。

 

 

本作では、

 

京都フェスティバルホールの緞帳を初芝電産が寄贈することとなりそのデザインを誰に依頼するか大泉裕介が検討していたが、部下が提案した画家の作品を前衛的と称し、別の案を持ってくるように指示した。

 

緞帳(どんちょう)

 

舞台にある幕のひとつで、客席から舞台を隠すための幕である。略してどんと言うこともある。

 

 

本作では、

 

京都フェスティバルホールの緞帳を初芝電産が寄贈することとなった。

 

人間国宝(にんげんこくほう)

 

文部科学大臣が指定した重要無形文化財の保持者として各個認定された人物を指す通称。

 

 

本作では、

 

最終的に、京都フェスティバルホールの緞帳を手がけることとなった松本瑞鶴を人間国宝級と称していた。(大泉裕介の部下、島耕作の同期田中哲夫など)

 

上位下達(じょういかたつ)

 

行政機関や大企業などといったピラミッド型の組織における意思決定の仕組みや指示系統、情報の流れを表現する言葉

 

 

本作では、

 

大泉裕介が緞帳のデザインに松本瑞鶴を採用しろという命令を島耕作に下したことにたいして、同期の田中哲夫が「ハツシバの伝統的な上意下達の方法や」と表現した。