用語集 | ショールーム課~クーデター編(6巻~9巻)

 

 

 

目次

カカカ(かかか)

 

 

中沢喜一の笑い声。

 

 

のんのん

 

店名。馬島典子がオーナーのお店。裏で大泉裕介に資金援助して頂いた様子。

 

めでたいことがあるとシャンパンを空ける流儀がある。

 

 

 

アベック(あべっく)

 

男女の二人づれ。

 

 

本作では、

島耕作が娘の奈美を連れて初芝電産のショールームに遊びに行ったところ、アベックや家族連れであふれていた。

 

これが書かれた第6巻は1989年に出版されている。言葉に時代を感じる。

 

 

言葉をつぐ(ことばをつぐ)

 

さらに言葉をつけ加える。言葉を継ぐと書く。

 

 

本作では、

 

渋谷のショールームでハツシバレディーに所長がいるか島耕作に訪ねたところ、「いません」とだけ返事した。

 

本来であれば、「いつごろ帰ってくる」とか「どちら様ですか」などと言葉を継ぐべきだと島耕作は感じていた。

 

 

海千山千(うみせんやません)

 

世間の経験を積み、ものの裏面まで知りぬいて悪賢いこと。そういう、したたか者。

 

 

本作では、

 

松本常務を手玉にとっている馬島典子のことを「海千山千の強者」と中沢部長が表現していた。

 

実際、馬島典子は数多の大物と交際してきている。

 

テレビ局の副社長になった人、芥川賞作家などなど。

 

それに比べれば松本常務レベルでは、、、といったところか。

 

 

ハギシリ(歯軋り)

 

怒りや悔しさから歯をかみしめて音を立てること。また、非常に残念がること。歯がみ。

 

 

下手の横ズキ(へたのよこずき)

 

下手なくせに、その物事が好きで熱心であること。

 

 

本作では、

 

松本常務から島耕作に「ゴルフをやるんですかね?」と尋ねられた時に島耕作が「下手の横ズキ」と答えた。

 

島耕作がゴルフをやるシーンは何回かあるが、毎回ゴルフ上手として描かれている。

 

京都で電熱器事業部のゴルフコンペに参加したときは3位を取っている。

 

なので、この場合の下手の横好きは恐らく謙遜から出てるセリフ。

 

 

モラトリアム

 

一時停止(期間)

 

 

本作では、

 

吉原初太郎が突然亡くなり、社長の座について苫米地。マスコミからは暫定政権、モラトリアムと言われている。

 

それは副社長に吉原初太郎の娘婿である大泉裕介がいるためでもあった。

 

 

匕首(あいくち)

 

鍔の無い短刀のこと。

 

 

本作では、

 

苫米地社長が大泉裕介へのスパイとして送り込んだのが松本常務。

 

その松本常務のことを「敵の懐にもぐりこんだ匕首」と苫米地社長が表現していた。

 

 

アタラクシア(あたらくしあ)

 

心の平静不動なる状態のこと。乱されない心の状態

 

 

本作では、

 

馬島典子のことを好きになった松本常務。馬島典子は本気ではないが、「本当に私が好きなら私と結婚して」と松本常務に伝える。

 

それを真に受けた松本常務が高田馬場で六畳一間のアパートで独り暮らしをはじめ、その部屋のことをアタラクシアと呼んだ。

 

一人暮らしを始めたものの馬島典子とも関係を深めることはできず、家に引きこもっていたらうつ病の症状が発生した。

 

その後、奥さんが迎えに来て故郷の九州に戻り笑顔を取り戻した。

 

松本常務の本当のアタラクシアは高田馬場での一人暮らしではなく故郷にあったようだ。

 

 

おめかけ(おめかけさん)

 

婚姻した男性が、妻以外にも囲う女性のことで、経済的援助を伴う愛人を指す。

 

 

本作では、

 

木野会長の特別推薦枠で販売促進部 ショールーム課に配属となった大町久美子のことを島耕作がおめかけさんだと思っていた。

 

本当のところは大町久美子は吉原初太郎の愛人の娘ということで初芝電産に入社することとなった。

 

 

敵愾心(てきがいしん)

 

敵に対して怒りを燃やし、これを倒そうとする闘志。

 

 

本作では、

 

松本常務が惚れてしまった馬島典子に対して妻である松子静子は強い敵愾心を持っている。

 

穏便に解決したいがために表向きは丁寧に接しているものの。

 

 

顛末(てんまつ)

 

(顛(いただき)から末までの意) 始めから終わりまでのいきさつ。 全部の事情。

 

 

本作では、

 

松本常務がすべてを失いうつ病にかかる。妻の静子に島耕作が相談し松本常務を助けるよう依頼。

 

もともとは馬島典子が引っ掻き回した案件なので島耕作が「コトの顛末を見届けよう」と馬島典子に連絡。

 

アパートに行き夫を出迎え九州に戻るシーンを島耕作と馬島典子が柱の陰から見送る。

 

 

多情多恨(たじょうたこん)

 

感情が豊かで感じやすいため、恨みや悲しみの気持ちも多いこと。また、そのさま。恋愛感情の豊かなこともいう。

 

 

本作では、

 

松本常務とその妻静子が仲良く九州に帰っていくのを見ていた馬島典子が「結婚っていいものね」とつぶやく。

 

これは結婚したいという意味で言ったわけではなく単に感受性豊かであるから出たセリフという意味で「多情多恨の典子様だぞ」と付け加えている。

 

時が経ち、大泉裕介が脳出血で倒れた以降は大泉裕介一筋になっており、病院に見舞いにいったり、鎌倉にある療養所にも顔を出している。

 

 

軋轢(あつれき)

 

人の仲が悪くあい争うこと。不和。

 

 

本作では、

 

今野主任の仕事ぶりをみて「周囲との軋轢を気にしない」と島耕作が思った。

 

 

ヘキエキ(辟易)

 

閉口すること。嫌になること。

 

 

本作では、

 

中沢部長が席にいるときに限って今野主任が大声で電話をして仕事を頑張ってるアピールをしているのを見た中川がヘキエキとしていた。

 

 

銀座の論理(ぎんざのろんり)

 

一緒に食事をするということはその後もOKという論理。

 

馬島典子作 島耕作が中村彩子をのんのんに連れていき飲んだそのあとにタクシーで途中まで送ることになった。

 

その会話を聞いていた馬島典子が島耕作に「銀座の論理で行動する女」と中村彩子のことを称していた。

 

 

ミス河内(みすかわうち)

 

今野主任の妻美砂穂のことをみんなでミス河内と呼ぶが実際はミス松原。

 

河内市(かわちし) は大阪府の市で、現在では東大阪市の一部。松原市も大阪府。

 

 

阿波踊り(あわおどり)

 

阿波国(現・徳島県)を発祥とする盆踊り。8/12~8/15で開催。

 

阿波踊りに参加するのは、踊りそのものを職業としている人たちだけでなく、学生や企業も参加している。

 

企業の場合は宣伝も兼ねているから浴衣に会社の名前やマークを染め抜く。

 

 

本作では、

 

初芝電産のショールームは本来であれば初芝電産のロゴを染め抜いた浴衣を着るところ、徳島ハツシバ販売という販社のロゴの入った浴衣を着るよう言われたため、それを取り下げることとなった。

 

中沢部長からの指示で島耕作が現地に赴き、徳島ハツシバ販売の社長である坪内に伝えた。

 

最終的には坪内社長が個人的にお世話になった福田部長を上手く使い、ショールームの女性は初芝電産のロゴの入った浴衣を着て阿波踊りに参加した。

 

 

ディオゲネスの樽(でぃおげねすのたる)

 

ディオゲネスはギリシアの哲学者。樽に住み簡素な生活ぶりと世間を風刺した奇行で有名。自由気ままな生活のすみかという意。

 

 

本作では、

 

丸山の妻と子は中学受験のため東京に戻っており、現在は丸山が単身赴任で住んでいるアパート。

 

徳島ショールームの鯛村と付き合っていることから部屋がやけに片付いていた。

 

 

ブッシュビンスタジオ

 

アメリカで設立されたアーティスト集団。当時広告業界に大きな影響を与えた。

 

 

本作では、

 

島耕作の部下である中川の結婚相手、千葉企画の神長が好きなアーティストとして紹介していた。

 

 

角逐(かくちく)

 

おたがいに競争すること。

 

 

本作では、

 

大泉裕介と宇佐美欣三が副社長の椅子をかけて競り合っていたことを苫米地社長が角逐と表現していた。

 

 

走狗(そうく)

 

人の手先になって働く者をいやしんで言う語。

 

 

本作では、

 

大町久美子の母愛子は居場所がつかめず会うことができない旨を島耕作は苫米地社長に伝えた。

 

すると勘違いした苫米地社長は「大泉派の走狗だということぐらいは調べがついているんだ」と言った。

 

そして島耕作にクビを言い渡した。

 

が、しかし、この勘違いをキッカケに苫米地社長は社長の座を降ろされ会社を去ることとなった。

 

 

木偶(でく)

 

役に立たない人。愚か者。

 

 

本作では、

 

大泉裕介、苫米地社長含め総じて木野会長のことを木偶呼ばわりしていた。

 

が、最終的には大泉裕介のクーデターを決定づけたのは木野会長だった。

 

 

独禁法(どっきんほう)

 

独占禁止法の略。資本主義の市場経済において、健全で公正な競争状態を維持するために独占的、協調的、あるいは競争方法として不公正な行動を防ぐことを目的とする法令の総称ないし法分野である。

 

 

本作では、

 

めるへん電気に対して初芝電産の福岡営業所から「これ以上安く売るな」という圧力をかけていた。

 

 

クーデター

 

一般に暴力的な手段の行使によって引き起こされる政変を言う。

 

フランス語で「国家の一撃」もしくは「国家に対する一撃」を意味し、日本語では「クーデタ」や「クー・デ・タ」と表記することもある。英語では単に「coup(クー)」と表記されることが多い。

 

 

本作では、

 

大泉裕介による苫米地社長の引きずり降ろし計画。

 

 

バリ島(ばりとう)

 

地名。インドネシア共和国に属する島で広さは東京都の2.5倍。人口は257万人、町のいたるところにはヒンズー教の寺院が立ち並びその数は1万とも5万とも言われている。

 

本作では、

 

苫米地社長からクビを言い渡され、それを回避するべく木暮の力も借り大泉裕介のクーデターを助けることとなった島耕作。

 

1千万株以上持っているであろう大町久美子の母愛子に株を貸してほしいという依頼をすべく、島耕作は現在住んでいるバリ島に旅立った。

 

 

不買運動(ふばいうんどう)

 

消費者運動の一形態。企業側の独占,寡占,価格協定,買占め,売り惜しみなどにより消費者が不当な高値を強いられたときに消費者が結束して行う運動である。

 

日本でこれまでに成功した例として,カラーテレビの二重価格 (輸出用価格は低く,そのつけが国内消費者用の価格に上乗せされたこと) に対し,消費者の不買により,企業側が価格の是正を行なったことは有名である。

 

消費者の長期間の結束がないと成功は困難である。

 

 

チャイルディッシュ(ちゃいるでぃっしゅ)

 

子供じみた。 幼稚な。

 

 

本作では、

 

会社の汚点を公の場にさらすことに抵抗を感じた島耕作に対して同期の樫村がたしなめた。

 

「チャイルディッシュな正義感をふりかざして何になるんだ!?」

 

 

イデオロギー

 

人間の行動を左右する根本的な物の考え方の体系。観念形態。

 

 

本作では、

 

身内の不正なら隠すことが正義という島耕作の「イデオロギー」を真っ向から樫村が否定した。

 

 

逐鹿(ちくろく)

 

政権や地位を得るために、互いに競争すること。

 

 

本作では、

 

大泉裕介と苫米地社長のやり取りのことを中沢部長が「逐鹿の渦」と表現した。

 

 

サボタージュ

 

俗に、なまけること。

 

 

本作では、

 

解雇直前となり、状況を把握した島耕作の上司である中沢部長が「休職届をだせ」と指示。

 

それは、苫米地社長が失脚し島耕作に復職の可能性を探っての中沢部長の考えだった。

 

特に体調が悪いわけでもなく休職することとなった島耕作。

 

家に着いたその夜に恋人である大町久美子がドンペリを持ってやって来た。

 

ドンペリを開けて乾杯する際に、自分の休職のことをサボタージュと表現していた。

 

苫米地社長は失脚し、島耕作は1か月ほどの休職期間を経て職場復帰。

 

1ヶ月間の休職とはサラリーマンからみたらうらやましい限り。

 

蠱惑的(こわくてき)

 

「蠱」は「惑わす。乱す」、「惑」は「心が何かにとらわれて正しい判断ができなくなる。まどう」という意味になります。

 

「蠱惑」は「人の心をひきつけてまどわすこと」

 

 

本作では、

 

バリ島で会った大町久美子の母愛子を島耕作は蠱惑的と表現した。

 

それは、初芝電産の創業者吉原初太郎の愛人ということからも感じたのかもしれない。

 

 

同期(どうき)

 

同じ年に入学・卒業・入社・入営などをすること、または、その人。「同期入学」などの略。

 

 

本作では、

 

島耕作が入社した昭和45年の同期は800人。

 

平井均が入社した昭和47年は700人。

 

 

閨房(けいぼう)

 

寝室

 

 

一蓮托生(いちれんたくしょう)

 

結果はどうなろうと、行動や運命をともにすること。

 

 

実弾攻撃(じつだんこうげき)

 

発射可能であり、殺傷能力を持った銃弾のこと。

 

転じて、各種政治活動における賄賂や、選挙活動などにおいて(概ね違法に)現金の贈与を行うさまを指す隠語。

 

特に双陣営が現金の大規模な贈与を行った場合、「実弾が飛び交う」などと表現する。

 

 

本作では、

 

苫米地派を崩すために大泉裕介に20万株を用意するように樫村が依頼。

 

苫米地派は全員で15人。1人1万株として2500万円相当で寝返るよう交渉をすることとなった。

 

樫村は顔がバレてしまっているので木暮を使って1人ずつ交渉することに。結果的には15人全員が寝返った。

 

 

詮索(せんさく)

 

細かい所までさぐり求めること。

 

ネオ・ナチズム

 

第2次大戦後,1950年代から西ドイツに興った右翼的な思想,運動。

 

ドイツ民族の優位,国民共同体の建設,戦後体制への批判,反共・反ユダヤ主義などを掲げ,ナチズムとの連続性が顕著である。

 

多くの団体があるが,1964年結成のドイツ国家民主党(NPD)が中心的存在。

 

1990年の東西ドイツ統一後も移民排斥運動などを行う。

 

 

本作では、

 

木野会長がヨーロッパ視察から帰ってきて苫米地社長と会話。

 

ヨーロッパではドイツが統一されることでネオ・ナチズム台頭を恐れているが、新しい力が生まれるときはいつだって反対勢力が叩こうとする。

 

苫米地社長に関しても然り、と木野会長は話をつなげたかったように見える。

 

お先棒(おさきぼう)

 

人の手先となって軽はずみな振る舞いをする。「先棒を担ぐ」ともいう。

 

 

オルグ

 

団体が組織拡大のために、人を勧誘して構成員にすることを指す。

 

 

燎原の火(りょうげんのひ)

 

激しい勢いで広がっていき、防ぎようがないもののたとえ。

 

 

本作では、

 

福岡営業所による独禁法違反発覚で一気に広がった不買運動を「燎原の火」と苫米地社長がたとえた。

 

 

生きて虜囚の辱めを受ける(いきてりょしゅうのはずかしめをうけず)

 

1941年に、当時陸軍大臣だった東條英機が、軍人に軍規を徹底させるために示達した『戦陣訓』における、著名な一節。

 

この一節により、日本軍の間で捕虜になることを拒否する思想が広まったとして、民間人を巻き込んだ集団自決などの一因となったといわれることもある。

 

 

本作では、

 

取締役会で社長解任の決議が行われ役員30人中、社長を除く29人が同意した。

 

社長を解任されても取締役としては残れるということを大泉裕介から伝えられた。

 

しかし、この状況で取締役として残るのはあまりにも屈辱であり、この場を去りたいという強い思いから苫米地社長が最後に言ったセリフ

 

 

万事大尾よし(ばんじたいびよし)

 

全て終わりよし

 

 

本作では、

 

島耕作は一時、クビ扱いとなったが苫米地社長を解任させ、島耕作が復職できたことを大泉裕介が万事大尾よしと表現した。

 

 

半月(はんげつ)

 

店の名前。

 

神楽坂にある小料理屋。 苫米地社長が夜8時頃によく一人で顔を出すお店。

 

調査機関を使って大町愛子が調べた。

 

 

ケンマク(剣幕)

 

ものすごい、荒々しい顔つき・態度。

 

 

バタくさい(ばたくさい)

 

西洋かぶれしている。いかにも西洋風である。

 

語源はバター臭いからきている。

 

 

本作では、

 

元旦の東京駅で振り袖姿の女性をみて、島耕作が大町久美子に「振り袖は着ないのか?」と聞いたところ、似合わないと答える。

 

それを受けて島耕作が「顔だってバタくさいし」と、大町久美子の顔が日本人っぽくないことを伝えた。

 

リベラリスト

 

自由主義とは、自由と平等な権利に基づく政治的および道徳的哲学である。

 

 

本作では、

 

大町久美子が島耕作に「島さんと結婚したい」と伝えたところ、「身分が違う」と結婚を否定した。

 

島耕作は自由な考え方で物事を進める人間の割には突然、身分という古臭い考えを持ち出して、結婚を否定した。

 

大町久美子は「身分なんて言葉がリベラリストの島さんの口から出るなんて意外だわ」と冗談半分に返した。

 

 

裸踊り(はだかおどり)

 

ホテルや宿屋の宴会場や花見場などでしばしば行われるダンスの一種である。

 

本作では、

 

中沢部長と島耕作の最初の仕事となったカレンダー納品遅延のお詫び挨拶での出来事。

 

宴会の席で盛り上がった販社の幹部が島耕作に裸踊りをやるように指示。流石に無理と島耕作が断ると険悪な雰囲気に。

 

それを察した中沢部長が部下をかばって裸踊りをして事なきを得る。中沢部長の理想の上司像たる一面を見たシーン。

 

 

幽囚(ゆうしゅう)

 

捕らえられて牢屋(ろうや)に入れられること。

 

 

本作では、

 

福田が販売研修所に異動となってからの状況を幽囚と表現。

 

 

枢機(すうき)

 

物事の最も大切なところ。かなめ。要所。

 

 

本作では、

 

取締役に就任した福田営業本部次長。

 

自分のポジションを「会社の枢機にかかわるところまで上がってきたんだなあ」と表現。

 

 

女々しい(めめしい)

 

振る舞い、仕草が女のよう。

 

本作では、

 

フィリピンに出向となった樫村。出発の前日に島耕作と飲んでいるときに日本とフィリピンで離れ離れになることを辛いといいながら泣いた樫村。

 

少し冷静になったあとに自分のことを「女々しい」と表現。

 

同期で1番最初に部長職につくほど仕事ができるもののプライベートでは苦労している樫村をよく表している。

 

 

仏頂面(ぶっちょうづら)

 

ぶあいそうな顔つき。ふくれっつら。

 

 

本作では、

 

中沢部長が島耕作に大阪出張に一緒に行くよう命じる。

 

息子である香坂裕次のボクシングの試合を見に行くためだ。

 

島耕作の部下今野は察しがついて島耕作に「ボクシングですか?」と聞いた。

 

答えに窮していたところ中沢部長が「ボクシングのラウンドガールが持ってる看板にウチの広告入れられないか視察してくるんだ」とあたかも仕事のような返しをした。

 

二人で楽しい出張をしているのに自分だけ嫌な仕事をさせられることで今野は仏頂面となった。

 

それをみた、部下の竹綱と大町久美子は今野の仕事を代わりにやると言い出し、さらに立場が悪くなる今野だった。

 

ちなみに中沢部長は試合会場には行かず、愛人である亜沙子の最後を看取るため、病院からテレビでボクシングの観戦をしていた。

 

息子の勝利の瞬間、亜沙子は亡くなった。

 

佳人薄命(かじんはくめい)

 

美人は、病弱で早死にしたり、運命にもてあそばれて、不幸になったりすることが多いということ。 美人薄命。

 

 

本作では、

 

中沢部長が愛人である亜沙子の最後を看取った話を馬島典子にしたところ、馬島典子が自分のことを佳人薄命といった。

 

 

安穏(あんのん)

 

心静かに落ち着いていること。

 

 

本作では、

 

展示即売会という営業所、販社、小売店が一体になって行うセールスキャンペーンを開催。

 

企画立案しているのがショールーム課なので島耕作たちも入場者数が伸びているかなどチェックしており、安穏としていられなかった。

 

 

便所の火事(べんじょのかじ)

 

意味は、やけくそ。

 

 

本作では、

 

大泉笙子に連れられてエクシブ南青山という高級フィットネスクラブに島耕作が行った。

 

大泉笙子は大町愛子を紹介しろというものの大町愛子は表舞台から姿を消してる人間。

 

合わせるわけにもいかないため、わからないフリを島耕作はしていた。

 

業を煮やした大泉笙子はプールで泳げと命令。こればかりは逆らうわけにもいかないが大町愛子に見つかる可能性もある。

 

そんな中で島耕作から出たセリフが「ええい、こうなりゃ便所の火事だ!」

 

 

厚顔無恥(こうがんむち)

 

厚かましく、恥知らずなさま。他人の迷惑などかまわずに、自分の都合や思惑だけで行動すること。

 

 

本作では、

 

吉原初太郎の愛人である大町愛子が吉原初太郎が亡くなった際に、半分ぐらいの遺産を譲り受けるところを1千万株でいいと断った。

 

そのことを吉原初太郎の娘である大泉笙子に伝えた。ちなみに1千万株はその当時の時価総額で300億円。

 

決して安い金額ではないが。。。それを苦々しく思った大泉笙子が大町愛子のことを「厚顔無恥」と表現。

 

 

男と女(おとことおんな)

 

1966年制作のフランス映画。カンヌ国際映画祭でグランプリ(当時)を受賞し、クロード・ルルーシュの名を世界に知らしめた。

 

 

本作では、

 

島耕作はフィリピンに、大町久美子はニューヨークにそれぞれ旅立つこととなった。

 

海の見えるレストランで最後のデート。

 

ウェイターに注文をした際に、映画「男と女」で出てくるセリフ「あと、部屋を1つ」と島耕作が言った。

 

 

生生流転(せいせいるてん)

 

 

すべての物は絶えず生まれては変化し、移り変わっていくこと。

 

 

本作では、

 

付き合っていた大町久美子と離れ、自分の手本となっていた中沢部長とも離れることとなった島耕作。

 

それを前向きにとらえようとするときに思い浮かんだのが、生生流転。

 

 

諸行無常(しょぎょうむじょう)

 

仏教用語で、この世の現実存在(森羅万象)はすべて、すがたも本質も常に流動変化するものであり、一瞬といえども存在は同一性を保持することができないことをいう。

 

 

本作では、

 

上記、生生流転と同じタイミングで思い出した言葉が「諸行無常」